経鼻(噴霧型)インフルエンザワクチン「フルミスト」について 2026

フルミストとは、鼻腔内に噴霧する新しいタイプのインフルエンザワクチンです。2024年9月に厚生労働省から製造販売が承認され、日本でも接種が開始されております。当院でも過去2年間実施いたしましたが、特に問題となる事例はなく、小児において痛みのないメリットは大きいと感じています。従来の注射ワクチンも並行して行いますが、どちらを選択するかが問題となりますので、メリットとデメリットについて整理してみましたので、御覧下さい。有効性については両者は同等とされていますが、データの蓄積が少ないこともあり、現状で明確な評価はできません。(令和8年9月4日 更新)

メリット
・注射ではないので痛くない
・接種回数が1回でよい
・生ワクチンなので効果の持続期間が長い(注射が4〜5ヶ月間程度なのに対し概ね1年間持続) 等

デメリット
・接種対象年齢が限定的(2歳~19歳未満)ですが、小児領域ではデメリットになりません
・注射ワクチンより単価はかなり高価(ただし1回で完了するので、2回注射の費用とあまり変わらない)
・下記に該当する場合は接種ができない、ないし接種は推奨されない
     免疫不全と診断されている
     妊娠をしている
     アスピリンを服用中
     ゼラチンアレルギーがある
     卵アレルギーで食事制限をしている
     重症な気管支喘息 等

添付文書には次のような記載がありますので念の為ご留意下さい。「本剤は弱毒生インフルエンザワクチンであり、飛沫又は接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、ワクチン接種後1〜2週間は、重度の免疫不全者との密接な関係を可能な限り避けるなど、必要な措置を講じること」注:重度の免疫不全者とは一般的に重症複合免疫不全、無ガンマグロブリン血症など難病指定を受け、医療機関で管理されている方を指し、稀な疾患です。

噴霧直後に鼻水が出ることがありますが
軽く鼻をかむことは問題ありません

副反応について
59.2%の方に鼻閉や鼻水、27.8%の方に咳、1〜10%未満の方に発熱がみられるとされていますが、一般的に軽微です。じんましん、アナフィラキシー等を起こす可能性もありますが、他のワクチンと比べて頻度が高いということはありません。

他のワクチンとの接種間隔について
生ワクチンですが、他のワクチンとの接種間隔は特に考慮する必要はありません。これは口から飲むロタウィスル生ワクチンと同様の扱いです。
※参考までに、種類の違う注射生ワクチン(例えばMRワクチンと水痘ワクチン)は同時接種は可能ですが、別日に行う場合は4週間の間隔が必要です。
また、当院では本ワクチンと他のワクチンとの同時接種は行なっておりません。

令和8年9月9日(水)からインフルエンザ注射ワクチンおよびフルミストのネット予約を開始します。いずれもネット予約のみとさせていただきます。使用期限の短いワクチンですので、無断キャンセルの無いよう、お願い致します。当日キャンセルは体調が悪い場合に限らせていただきますのでご了承ください。また、注射ワクチンと経鼻ワクチンを別日に両方接種することを制限してはおりませんが、有効性等については不明ですので、現状おすすめ致しません。